前回までは新規参入メーカーを見て来ましたが、今回はパワーメーターの老舗パワータップについてご紹介しましょう。
(1)パワータップの特徴
パワータップの特徴を一言で表すと、「歴史に裏打ちされた信頼性」です。
パワーメーターに求められられる信頼性とは、精度と耐久性です。
各メーカーがパワータップを開発のベンチマークに使用していることからも精度の良さがうかがい知れます。
今回のインターバイクでもwatteamのデモバイクにはパワータップが装着されており、「パワータップと表示される値が同じ=高精度」とアピールしていました。
パワータップは雨やホコリといった自転車レースでは避けては通れない自然環境に対する耐久性が高いのも魅力です。
パワータップがパワーメーター市場で世界シェアNO.1を獲得しているのは、これらの精度と耐久性がユーザーに評価されている証明と言えるでしょう。
パワータップの歴史
2011年のG3登場によって現在の軽量化と低価格化のトレンドを作り出したのもパワータップと言えます。
またパワートレーニングに必要な知識の教育に力を入れている事もマーケットリーダーとしての大きな特徴でしょう。
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パワートレーニングに求められるパワーメーターの性能は、精度と耐久性です。
下記のPMCチャート(選手のトレーニング量・疲労度・コンディションを測るチャート)などは、間断なくデータを撮り続ける事で初めて完成します。
最新のパワートレーニングではパワーメーターが精度を失うことなく動作し続ける事が、コンディションを正確に把握する鍵になります。
私は、安価なパワーメーターを2台用意する事を勧めています。
そうすればデータを絶え間なく取る事が出来、尚且つお互いに精度を確かめる事が出来るからです。
万一パワーメーターが壊れてしまっても、後輪を取り換えるだけですぐにトレーニングを再開できるのもヘビーユーザーには大きなメリットです。
(4)日本での保守体制
国内キャリブレーション設備 |
日本国内は、株式会社キルシュベルクがパワーメーター専業企業ならではの万全の保守体制を敷いているのもメリットと言えるでしょう。
(5)軽量
パワーメーターの重量を語る時、センサー自体の重量ではなく「ノーマルパーツからの重量増」に注目するべきです。
パワータップはG3へのモデルチェンジにより約90gの軽量化に成功し、D/A9000のリアハブと比較しても+78gと、パワーメーターの中ではかなり軽量な部類に入ります(一般的なパワーメーターは120-200gの重量増)。
G3 325g
D/A9000 247g
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重量差 78g
※以前のモデル SL+は412g
スペック(メーカー公称)
PowerTap G3
・精度 ±1.5%(第三者機関が証明)
・バッテリー寿命 200時間
・防水防塵レベル トルクチューブ水没テストクリア
・重量 325g
・通信 ANT+ , BLE(Bluetooth Low Energy、Bluetooth SMART)
・バッテリー交換 ユーザーで可能
・ヘッドユニット パワータップ・ジュール パワータップモバイル 他社製ANT+およびBLE対応ヘッドユニット
・バンドルソフト パワーエージェント
・取付方法 後輪にセット。センサー類の調整不要
・サンプリングレート 不明
(3)新製品
今回のインターバイクでは、開発中のプロトタイプが展示されていました。
新規参入企業が相次ぎ、激化するマーケットにどのような製品を投入してくるか今後が楽しみです。
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Peaks Coaching Group
中田尚志
中田尚志…Peaks Coaching Group プラチナム認定コーチ。
パワー・トレーニング・バイブル(原書:Training and racing with Power Meter)の著者、ハンター・アレン(Hunter Allen)氏のもとでパワートレーニングを中心にコーチングを学ぶ。
25年に及ぶ日本・アメリカでのレース経験を持つ現役選手。バージニア州ベッドフォード在住。現在でも週末はPro/1/2レベルおよびマスターズでレースに参加している。2013 全米自転車競技連盟主催パワートレーニングセミナー修了
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