Friday, August 29, 2014

TTレースの走り方 Part2 レース編


昨日に引き続きTTレースの走り方 Part2です。

今日は実際のレースについてです。

(5)レーススタート
スタート台にあがったら精神を集中し深く呼吸をして落ち着きましょう。
TTで大切なのは落ち着いて全てをコントロールすること。興奮してスタート台からロケットみたいに発射してはいけません。スムーズに加速しスタートで脚を使わないようにしましょう。
脚は最高に軽く簡単に時速55kmを超えてしまうかもしれません。しかし、それを落ち着きコントロールしスタートするのが、まず最初に行う事です。
これは4kmのプロローグでも40kmのTTでも同じです。

(6)レース中
単調に見えるTTですが、やるべき事はたくさんあります。
呼吸に気をつけスムーズなペダリングを行い、前方をしっかり見て(意外にTT中の単独落車は多いです。)ペースを刻みます。抑え目にスタートしたら速すぎず遅すぎない最速ペースにスタート1~2分後で乗せます。
ちょうど新幹線が発車後しばらくして高速巡航に入るのに似ています。
リズミカルにスムーズにそして最も速いペースで巡航しましょう!
苦しくなってきたらどうするか?全ての雑念は振り払い今できることに集中します。小さなパワーで最もスピードが出る スムーズなペダリング。呼吸をスムーズに。そして決して足の力を抜かない事。

・ペースの刻み方
`1~2分後に10分以上のTTならFTPゾーン(Power Z4 91-105%, HR Z4, RPE 4-5)、短いTTならVO2max(Power Z5 106-120%)に乗せたらラスト5kmまでそのペースを刻みます。登りや下り、風向きに翻弄されることなく自分の脚に対して一定の負荷がかかるように努力しましょう。時々はギアを1枚重くして使う筋肉を変えたり血流を促す為にダンシングするのも効果があります。

・ラスト5km
ホンの少しずつペースを上げます。ゴールまでギリギリ耐えれる強度まであげましょう。

・ラスト1km
いよいよレースはあと1分と少し!あらゆる苦しみに耐え出来る限りの努力をしましょう。
最後の1kmでホンの少しペースを上げることが順位を変えることもよくあります。
フィニッシュの横断幕を越えれば全ては過去のものになります。
ですからここは苦しみに耐え、痛みに耐え、あらゆる困難に立ち向かってみましょう!

・ゴール後
ゴール後、全身が震え脚は痙攣しシフト操作さえ困難な状態になっているかもしれません。
しかし急に立ち止まってはいけません。ギアを一番軽くして少なくとも10分は軽く走りましょう。近くにローラーがあればセットして負荷を一番軽くしてさらに10分。

暑ければ氷で頭や胸を冷やしながら行います。心身ともに落ち着いたら水分を取りリカバリーフードを食べて涼しいところでリラックスしましょう。


(7)機材
早めに会場内の受付に行き、自転車を降ろしたら空気を入れ、変速を確かめます。レースは練習とは比較にならないぐらい変速機に負荷がかかります。パーフェクトなシフト性能は必ずタイムを縮めてくれます。一旦ウォームアップに入ったらすべての集中力は体に向けるべきです。自転車の調整はアップに入る前に全て完璧にしましょう。クルマのゲートを開けてアップに使うボトル・タオル・レースに使うヘルメット・サングラス・グローブ・ボトルをきちんと並べて置いておくのも良い方法です。またパワーメーターはアップ前に一度キャリブレーションしておきましょう。


また機材は「どの機材を使うか?」も大切ですが、最も大切なのは「どれだけ体にフィットしているか?」です。最速のタイムが出るように特にハンドル回り・シート周りは入念に調整しましょう。

















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PCG Japanでは、ご要望にお応えしてパワートレーニングによるコーチングを希望される方を募集開始致します!

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お問い合わせは担当 中田まで
takashi@peakscoachinggroup.com

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Peaks Coaching Group
中田尚志

中田尚志…Peaks Coaching Group プラチナム認定コーチ。
パワー・トレーニング・バイブル(原書:Training and racing with Power Meter)の著者、ハンター・アレン(Hunter Allen)氏のもとでパワートレーニングを中心にコーチングを学ぶ。
25年に及ぶ日本・アメリカでのレース経験を持つ現役選手。バージニア州ベッドフォード在住。現在でも週末はPro/1/2レベルおよびマスターズでレースに参加している。2013 全米自転車競技連盟主催パワートレーニングセミナー修了








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